湯シャンを始めて1年を迎えた3月、久しぶりに美容室に行ってきました。
湯シャンを1年経過したといっても、完全に移行できるのはまだまだ先で、定期的にシャンプーも併用している状態です。
冬の詳しい湯シャン状況はこちら
湯シャンの髪|美容師さんの率直な感想とは
美容室に行く前室には、「美容師さんに不快な思いをさせてはいけない」と思い、あらかじめ自宅でシャンプーを済ませておきました。
それでも、湯シャンを続けている髪は、毎日シャンプーをしている髪と比べるとどうしても油分が多くなるし、シャンプーをする際もどこか控えめなシャンプー量を使っていることもあり油分の残りがちな髪になっています。
自分自身では前日に洗っていたし、特にベタつきを感じてはいなかったのですが……やはりプロの目にはしっかりと見抜かれ、その油分感を指摘されることになりました。
美容師さん:「ちょっと油分が多いかなと思います。シャンプーは何を使っていますか?敏感肌用のものですか?」
私:「……はい(一応、そう答えておく)」
美容師さん:「最近、オーガニックやノンシリコンタイプを使っていて、油分が落としきれていない人が結構多いんですよ。シャンプー前の『予洗い』をしっかりやるといいですよ。そうすれば、もっとすっきりした髪になると思います」

プロの美容師さんから見ると、私の髪はまだ油分が多いようでした。確かに、美容室でシャンプー・カットが終わり、スタイリングまで仕上がった後の髪と比較すれば、入店した時点での私の髪は少し重かったのだと思います。
通常のヘアケア視点から見れば、このアドバイスはごもっともです。
ただ、私は湯シャンをしているので、シャンプーをしている時よりも油分が多くて当たり前だとも思っています。むしろ湯シャンには、「一般的なシャンプーは必要な油分を取りすぎている」という考え方があるため、今回は「通常の世界ではそうなんだな」と、一応プロの意見として耳に入れておくことにしました。
美容師さんに聞いてみた「石けんシャンプーどう思います?」
「美容師さんの中に湯シャンを提唱してくれる人が増えれば、美容業界も変わるし、湯シャンをしていてももっとスタイリングの幅が広がるのにな……」と思うことがあります。
現在、湯シャンを推奨しているのは、主に宇津木龍一氏をはじめとする皮膚科医や美容の専門医です。しかし、専門家の間でも「湯シャン派」と「シャンプー派」で意見は大きく分かれています。
➤宇津木氏の著書:シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは洗いすぎが原因だった!
もともと脂漏性湿疹などの症状を持っている人が湯シャンをすると悪化してしまったり、やり方によっては湯シャンが原因で頭皮トラブルを引き起こしてしまったりすることもあるため、決して万人に合うものではないのでしょう。
さらに美容師さんは、皮膚や頭皮の診断をする専門医ではなく「髪やスタイルをいかにキレイに見せるか」が主な仕事です。そのため、スタイリングしやすく扱いやすい髪にすることを何よりも大切にしています。彼らにとって、シャンプーで一度髪を素の状態にリセットすることは、素敵なスタイルを作るための「大前提」なのです。
そこで、少し気になってこのような質問をぶつけてみました。
私:「石けんシャンプーって、プロから見てどう思いますか?」
美容師さん:「あれは、一番使っちゃいけないやつでしょ!」
……ですって!やはり、これが美容師さんのスタンダードなのだなと実感しました。
だからこそ、私は美容室でわざわざ「湯シャンをしています」とは言いませんし、シャンプーをしていない事実も明かさないようにしています。そこは議論をしても仕方ないですし、説得するために労力を使う必要もないと考えているからです。
大げさではなく「住む世界が違うのだな」と割り切っています。
(ちなみに、今回行ったのは有名サロンの『モッズ・ヘア』で、担当してくれたのは上位ランクのスタイリストさんでした。百貨店などの商品開発にも携わっているような、まさにケミカルも取り入れたヘアケアの最前線にいる方です。)

つまり、髪の最前線にいるプロたちにとって、湯シャンや石けんシャンプーの世界は「NO」が主流なのだと、改めて肌で感じる機会になりました。
髪の悩み「白髪どうする?」
決して美容室が嫌いなわけではないのですが、もう少し美容師さんの間で幅広い考え方が受け入れられたら嬉しいな、とは思います。
そんなアウェイな空気を感じつつも、せっかくの機会なので、最近気になっていた「白髪」について質問してみました。
私:「最近白髪が増えてきて、気になっているんですけれど……」
美容師さん:「白髪なら、ウィービングカラーをしちゃうと楽ですよ。白髪をきっちり染めるんじゃなくて、髪のあちこちに細かく違う色をなじませて、白髪を目立たなくさせる方法です」
へぇ〜!そんなカラー方法があるのだなと勉強になりました。メッシュやハイライトよりも色の明暗がはっきりせず、さりげなく色を入れることで、自然な立体感を出すことができる技術のようです。
湯シャンをしているとカラーもハードルが高いですが、白髪はカラーするほかないんですよね。こればかりは。もちろんグレーヘアというやり方もありますが、グレーヘアは全部白髪にならないとできないわけで、まばら白髪の時は染める一択になってしまいます。
さらに、今の髪型についての話も。
美容師さん:「今は『ロブ』っていう長さが流行ってきているんですよ」
私:「ロブってなんですか?」
美容師さん:「ボブより少し長いくらいの髪型のことです」
私:「ミディアムまではいかない絶妙な長さ、ということですか?」
美容師さん:「そうそう。でも、まあこういうのって、業界が新しい言葉を作って流行らせたいだけなんですけどね(笑)」

いわゆる「肩に当たってハネてしまいそうな、中途半端だな」と感じるくらいの長さを、最近は「ロブ」と呼ぶそう。当時の私の髪がちょうどその長さだったため、この話題になりました。
最近はクセを無理に直さず、そのまま活かすスタイリングが主流になっているとのこと。そういった「自然体」を肯定する流れが美容業界にもあるのは、湯シャン派としてもどこか嬉しい共通点に思えます。
髪のプロも「一生モノ」と太鼓判!獣毛ブラシの価値
最後のスタイリングのとき、美容師さんがおもむろに「獣毛ブラシ」を取り出しました。心の中で「おっ、獣毛だ!」と嬉しくなってしまいました。
私:「その獣毛は、イノシシですか?」
美容師さん:「これは、豚とイノシシの毛が混ざっているやつです」
私:「獣毛ブラシって気持ちいいですよね、私も好き習慣なんです」
美容師さん:「ナイロン製は劣化するので買い替えが必要ですけど、獣毛ブラシは一生モノですからね。使っていくうちに自分の髪の油分が馴染んで、どんどん良いブラシに育っていくんです。1本持っておくと本当に重宝しますよ」
「家でメイソンピアソンンを使っています」とは言いませんでしたが、プロの口から「獣毛ブラシは一生モノ」という言葉が聞けて、なんだか答え合わせができたような誇らしい気持ちになりました。
やはり、じっくり髪を育てるブラシの価値は、美容師さんの世界でも共通のようです。
湯シャン中の美容院選びで気をつけたいこと
湯シャンを続けていると、美容室が提案する一般的なヘアケア理論とはどうしてもぶつかる部分があるため、行く前は少し身構えてしまいます。
「これはこれ」と割り切ってイベント感覚で行くのが一番気楽なのかもしれません。ただ、美容室でのシャンプーは成分を選べないことが多いため、施術後に頭皮がかゆくなってしまうリスクだけは、これからも気をつけたいポイントです。
最近は、以前にも増して「シャンプーを使うよりも、湯シャンをしている方が圧倒的に髪の調子が良いな」と思えるようになってきました。
そのため、シャンプーを前提とした従来の美容室ではなく、今後は思い切って「ヘアカット専門店」を新しく開拓してみるのもアリかもしれない、と考えています。
この記事を読んだ人におすすめの記事
