[石けんシャンプーのきしみ悩み解消!]
クエン酸リンスで脱きしみ髪【なぜ?を徹底解説】
石けんシャンプーをする時にほぼ必ずと言って良いほど、推奨されるクエン酸リンス。
クエン酸リンスを使うと、なぜ髪の指通りが良くなるか?など、クエン酸リンスの働きについてまとめた記事です。
シャンプーをやめてすぐに湯シャンへ移行できる方もいれば、管理人のようにゆっくりと脱シャンプーを行う人も。
そんな湯シャン移行期に推奨されているシャンプーの種類が『石けんシャンプー』です。
目次
クエン酸リンスは石鹸シャンプーに確かに効果的
管理人は湯シャンをはじめるまで長年使っていた根強い人気のコタアイケア(こちら)のシャンプーをある程度信用していたので、コタシャンプーがなくなるまで使い、その後、石けんシャンプーに移行しました。
宇津木式の湯シャン本「」にはクエン酸リンスをしなさいとは書いてありません。
しかし、石けんシャンプーのあまりの仕上がりの悪さにクエン酸リンスをしてみることにしました。
すると、どうでしょう。
クエン酸リンスをするとこれまで石けんシャンプーで感じていたきしみ感がなくなりました。
これは驚きました。
石けんシャンプーの後何もしないと、特にロングヘアは髪が絡まって大変です。
石けんシャンプー後のきしみは、髪を乾かせば大丈夫!といわれることも多いけど、乾くまでギシギシで本当に大変ですよね。
その不快感がクエン酸リンスによって解消されたんです。
それ以降、クエン酸リンスは必須アイテムとなっています。
クエン酸リンス確かに効果的ですが、そもそもクエン酸リンスがなぜ石けんシャンプー後に使われるのでしょうか。
石けんシャンプー後の『クエン酸リンス』の働きとは
クエン酸リンスの役割は、「石けんシャンプーだけだとぎしぎししてしまう髪を中和させてさらっと仕上げること」です。
少し専門的な話になりますが、phについてみてみたいと思います。
石けんとクエン酸のpH(ペーハー)は、反対に位置しています。石けんはアルカリ性・クエン酸は酸性です。
pH(ペーハー)について
酸性・中性・アルカリ性pHの値
pH | 液性 | |
3.0未満 | 酸性 | 【クエン酸】 |
3.0以上6.0未満 | 弱酸性 | 【頭皮】 |
6.0以上8.0以下 | 中性 | |
8.0を超えて11.0以下 | 弱アルカリ性 | 【石けん】 |
11.0を超えるもの | アルカリ性 |
※pHとは水溶液の性質(酸性・アルカリ性の程度)をあらわす単位
石けんシャンプー後の髪をクエン酸リンスで中和する
正常な頭皮は、pH4~5と弱酸性です。
石けんシャンプーを行うと、石けんの持つ性質であるアルカリ性に頭皮・頭髪が傾きます。
そこで、酸性であるクエン酸リンスで髪を洗う。
クエン酸リンス(酸性)で石けん(アルカリ性)を中和することにより、正常な頭皮の弱酸性に戻すことができるのです。
石けん・クエン酸・頭皮のpH値
from 石けん百貨
石けん・クエン酸・頭皮のPH値
・石けんは、pH9〜12の弱アルカリ性
・それに対して、クエン酸はpH2の酸性
・正常な頭皮はpH4〜5の弱酸性
再確認すると、石けんと正反対のpHを持つのがクエン酸。
そして、石けんとクエン酸の中間地点のpHを持つのが頭皮というわけです。
そのため、クエン酸リンスで石けんシャンプーを中和し頭皮のpHに近づけるという方法が成り立つのです。
では、もし、クエン酸リンスをしなかったら、石けんシャンプー後の髪はどういう状態になってしまうのでしょうか。
クエン酸リンスを使わなかった場合の髪
石けんは弱アルカリ性なので、石けんで洗った髪は本来の弱酸性からアルカリ性へ傾きます。
そして、アルカリ性に傾いているとゴワゴワと髪がきしむという特徴があります。
反対に酸性に傾くとさらっと指通りがよくなるという性質があります。
石けんはアルカリ性なので髪がごわつく
市販のシャンプーはアルカリ性であっても、指通りが良いようにトリートメント効果が加わっているので、シャンプーだけでもある程度指通りが良くなるようになっています。もしくは、最近は『頭皮と同じ弱酸性!』というシャンプーもあります。
しかし、石けんシャンプーは、トリートメント要素が何も加わっていませんので、髪はアルカリ性に傾いたまま。ある意味ごわついて当然の状態なんです。
一説によると、アルカリ性に傾いた髪のキューティクルは開いたままになってしまっているそうです。
アルカリ性に傾いたままのキューティクル
アルカリ性に傾いたままだと、髪のキューティクルが開きっぱなしの可能性があります。
髪の表面を覆うキューティクルには、アルカリ性に傾くと開き、弱酸性を保っているとしっかりと閉じる性質があります。
pHによる髪のキューティクルへの影響
(左) アルカリ性に傾いた時に、
キューティクルが受けているダメージ図
(右) 弱酸性の正常なキューティクル
アルカリ性に傾き、開いたキューティクルをみれば、髪がぎじぎじ・ごわごわしてしまうのもわかりますね(左図)。
このように、石けんシャンプーの後クエン酸リンスをしない状態の髪はアルカリ性に傾いたままで、キューティクルが開きっぱなし。
髪を乾かすのも一苦労、ヘアブラシを通すのも一苦労なきしみ髪になってしまうわけです。
そのため、石けんシャンプーの後に元の髪へ戻してあげるためにはクエン酸リンスがぴったりなんです。
いかがでしたでしょうか。
pHなど少々専門的な話がでてきたので分かりづらいなと感じた部分もあるかもしれませんが、石けんをクエン酸で中和することで髪本来のpHに戻すことができると覚えておいてくださいね。
どんなクエン酸を使ったらいいの?クエン酸リンスを手作りする方法については
「[手作り]クエン酸リンスの作り方・使い方のまとめ【湯シャン・石けんシャンプーに】」の記事を参考にしてみてくださいね。
実際に使っているクエン酸リンス